ETAS®研究データと実績④

脳機能

ETAS®のHSP70発現誘導と
脳におけるはたらきに影響を与える3つの作用

※イメージ図です

RESEARCH概日リズム*1に関連する脳組織の指標改善研究

概日リズムを司る視交叉上核内の神経細胞が維持された

老化促進モデルマウスは、脳内の神経細胞が徐々に減少しますが、ETAS®︎を摂取させたところ、神経細胞数が維持されることがわかりました。さらに入眠や体内時計の調節に関わる脳内のメラトニン受容体が調節されることも明らかになりました。
これらの結果から、ETAS®︎を摂取することで、老化に伴って乱れる概日リズムを整えることが期待できます。

出典:Yin-Ching Chan et al., Nutrients, 11(7): 1631 (2019)

方法

老化促進モデルマウス(SAMP8, 3か月齢, 雄)を、ETAS®︎50を0,200, 1000 mg/kg/日摂取する3群(各群n=8)に分けて、12週間摂取させ、視交叉上核の神経細胞数を評価した。また、視床下部のメラトニン受容体(MT1/MT2)の発現量を評価した。

結果

ETAS®︎を摂取させると用量依存的に視交叉上核内の神経細胞数が維持され、視床下部のメラトニン受容体の発現量が適正に調節されることが示された。

*1:約24時間周期で変動する生理現象で光(明暗)や温度、食事など外界からの刺激によって修正されるリズム。こうしたリズムを司る体内時計は視床下部の視交叉上核に存在する。

RESEARCH認知機能改善による能動回避の改善研究

認知機能が改善し、
危険を察知し回避できるようになった

老化促進モデルマウスにETAS®︎を摂取させたところ、能動回避テスト*2の成績が上がりました。つまり、危険を察知、回避する能力が向上したと考えられます。また、脳内のアミロイドβ*3の蓄積も抑制されることがわかりました。
このことから、ETAS®︎を摂取することで衰えた脳機能を改善させることが期待されます。

出典:Yin-Ching Chan et al., Nutrients, 11(7): 1631 (2019)

方法

老化促進モデルマウス(SAMP8, 3か月齢, 雄)を、ETAS®︎50を0,200, 1000 mg/kg/日摂取する3群(各群n=8)に分けて、それぞれ12週間摂取させ、能動的回避テストにおける成功回数や脳組織全体と海馬のアミロイドβの蓄積を評価した。

結果

ETAS®︎の摂取量が多いほど能動回避テスト*2の成績が有意に上昇した。また、アミロイドβ*3前駆体タンパク質の発現量や、アミロイドβ生成に関わるBACE-1酵素量を有意に低下させ、脳組織全体や海馬でのアミロイドβの蓄積を有意に抑制することが示された。

*2:音や色の予告後に発生する弱い電気刺激を受ける前に、電気刺激の及ばない領域への避難に成功するかどうかを評価するテスト
*3:産生および蓄積の異常がアルツハイマー病の発症に深く関係しているとされるタンパク質

RESEARCH脳組織でのHSPの発現と認知機能の改善研究

アルツハイマー型認知症モデル動物の海馬でHSP70が増加し、認知機能が改善した

アルツハイマー型認知症のモデルマウスにETAS®を摂取させると、学習と記憶の能力が改善して、認知機能を評価する方法のひとつのモリス水迷路の成績が向上することが分かりました。加えて、一時的な記憶に重要な働きをする海馬という脳の組織でのHSP70の産生量が増加することや、アルツハイマー型認知症の原因と考えられるアミロイドβやタウタンパク質の蓄積などが抑えられることも示されました。
このことから、認知機能を正常に保つことに、ETAS®が役立つ可能性が期待されます。

出典:Zhanglong Pengら, J Immunol Res, 10;2021:8121407 (2021)

方法

アルツハイマー型認知症の原因とされるアミロイドβの前駆タンパク質(Amyloid Precursor Protein: APP)とプレセニリンを過剰に発現するモデルマウス(6~8週齢、雌雄)にETAS®50を0、200、1,000 mg/kg/日摂取する3群(各群n=10)と、野生型マウスにETAS®50を0、1,000 mg/kg/日摂取する2群(各群n=10)に分けて、4週間摂取させ、モリス水迷路を用いてプラットフォームにたどり着くまでの逃避潜時とプラットフォームが設置されていた箇所での滞在時間、海馬におけるHSP70の発現量、アミロイドβ及びタウタンパク質の蓄積、カスパーゼ3量を評価した。

結果

ETAS®50投与により海馬でのHSP70の発現量が有意に増加した。また、ETAS®50用量依存的に逃避潜時や滞在時間の有意な改善や、アミロイドβおよびタウタンパク質蓄積量・カスパーゼ3量の有意な減少がみられた。

研究データと実績