Oligonol®研究データと実績③

生活習慣病や加齢

RESEARCH内臓脂肪低減の研究

内臓脂肪や体重、腹囲が減少

メタボリックドミノという言葉をご存じでしょうか。生活習慣病がドミノ倒しのように一気に進み、最後は命を奪う様々な病気を引き起こす恐ろしい状況を表す言葉です。メタボリックドミノの出発点は肥満。内臓のまわりに脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満と、脂質異常、高血圧、高血糖のいずれか2つ以上をあわせもった状態をメタボリックシンドロームと言います。このメタボリックシンドロームの状態をOligonol®が改善できないかを検討しました。
メタボリックシンドローム予備軍や予備軍に近い成人がOligonol®を10週間摂取したところ、内臓脂肪の断面積(CTスキャンの画像)や体重、BMI、腹囲などが減少したことから、Oligonol®がメタボリックシンドロームの改善に役立つ可能性が示されました。

出典: Jun Nishihira et al., Journal of Functional Foods, 1(4): 341-348 (2009)

方法

腹囲85 cm以上の24-59歳の成人18名をOligonol®を200 mg/日摂取する群10名と、プラセボ群8名の2群に分けて10週間摂取させ、身体検査や腹部CTスキャンなどで体組成等を評価した。

結果

Oligonol®を摂取することで、体重、BMI、腹囲、内臓脂肪断面積などの臨床パラメータが有意に減少した。加えて、血清アディポネクチンの上昇とインスリン抵抗性の改善がみられ、内臓脂肪の減少に伴うメタボリックシンドロームの改善に寄与することが示唆された。

RESEARCH血中脂質改善の研究

血清中の中性脂肪が減少、糖尿病リスクも軽減

飽食の時代、肥満がもたらす生活習慣病は世界的な健康問題のひとつです。とくにⅡ型糖尿病は網膜症や神経障害、腎症、心疾患、脳卒中などの合併症を誘発し、時に命に関わる重大な事態を招くことがあります。
この研究では、Oligonol®が肥満に関連する症状を改善できないかを検討しました。 過体重または肥満の女性がOligonol®を12週間摂取したところ、中性脂肪や、糖尿病の原因の一つとされるレジスチンが減少し体重が増えるのを抑えることがわかりました。 このことから、 Oligonol®は体重が増えすぎないようにコントロールすることでⅡ型糖尿病などの肥満が引き起こす病気の予防に役立つ可能性があることが示されました。

出典:Suhad M. Bahijri et al.,Current Nutrition & Food Science, 14(2): 164-170 (2018)

方法

過体重または肥満( BMI 25以上)の女性60名をOligonol®を200 mg/日摂取する群と、プラセボ群の2群に分けて12週間摂取させ、中性脂肪やレジスチン等の血液検査や身体測定の結果を比較した。

結果

試験を完遂したOligonol®群22名、プラセボ群25名を評価した結果、Oligonol®を摂取することで、血清中の中性脂肪、レジスチンの平均値が有意に減少した。加えて、プラセボ群でみられた体重、腹囲、ヒップ周り、レプチンの有意な増加がOligonol®群では観察されず、過体重や肥満における脂質の低下、体重コントロールに寄与すると示唆された。

RESEARCHサルコペニア*1(加齢性筋肉減少症)の研究

筋力や筋肉量の減少を抑制

加齢に伴って筋肉量が減り身体の機能が低下することをサルコペニア、心身が老い衰えて虚弱となった状態をフレイルと言います。サルコペニア・フレイルは介護が必要になる前段階とも言われ、健康寿命を伸ばすための重点課題とされています。
老化のスピードが速い老化促進モデル動物を使って、Oligonol®が筋肉量や筋力を保つために役に立つかを研究しました。
その結果、Oligonol®の投与により、身体を動かす筋肉の量や握力が増えたことから、健康的な生活の維持にOligonol®が役立つ可能性があることが示されました。

出典:Yun-Ching Chang et al., Molecular Nutrition & Food Research,63(10): e1801102 (2019)

方法

通常マウス、老化促進モデルマウス、老化促進モデルマウスにOligonol® 200mg/kg/日を8週間与えた3グループで、骨格筋の筋肉量や筋力を評価した。

結果

Oligonol®を摂取することで、骨格筋の筋量・断面積、および握力が有意に増加することが示され、タンパク質の代謝回転やミトコンドリアの質向上に寄与することが示唆された。

中高年の身体能力を改善

運動機能や代謝に重要な役割を果たしている骨格筋は加齢にともなって加速的に減少し、20歳から70歳までの間に40%も減少します。
中高年の男女を対象に、Oligonol®が筋肉量や身体能力の改善に役立つかを研究しました。その結果、Oligonol®の摂取により歩行速度が向上し、特に男性では歩行距離や握力が増大したことから、Oligonol®は加齢による筋肉量減少の予防に役立つ可能性があることが示されました。

Li-Ning Peng et al., Archives of Gerontology and Geriatrics, 103: 104784 (2022)

方法

50歳以上の男女103名を、Oligonol®を200 mg/日摂取する群とプラセボ群の2群に分けて12週間摂取させ、機能評価、身体検査、体組成の結果をそれぞれ比較した。

結果

Oligonol®を摂取することで、6m歩行速度が増大した。特に男性では、6分間歩行距離や握力が向上し、プラセボ群でみられた有意な総体脂肪率の増加や大腿筋横断面積の減少はみられなかった。このことから、Oligonol®は、特に中高年男性の筋肉量を維持し、身体能力を改善することが示唆された。

*1:サルコペニア

高齢になったり病気になることによって、筋肉量が減少することがあります。その結果、全身の筋力が低下したり、また、歩くスピードが遅くなったり、歩くときに杖や手すりが必要になったりなど身体の機能が低下することを、「サルコペニア」といいます。放置すると、歩くのが難しくなったり、転倒しやすくなり、寝たきりや要介護になってしまうリスクが増します。

研究データと実績