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【論文発表】
新型コロナウイルス由来のスパイクタンパク質によって引き起こされる過剰な炎症をETAS®が抑制することを発見

2021.11.01

杏林大学医学部衛生学公衆衛生学教室講師の白土健先生との共同研究の論文がMolecules誌で発表されました(Molecules. 26(20):6189 (2021))。 

この研究では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化に関わる過剰な炎症に着目し、ウイルス由来のスパイクタンパク質(S1部位)で刺激したマクロファージ(白血球の一種、COVID-19での炎症にも関わる)に対するETAS®の抗炎症作用を検討しました。 

この結果、ETAS®はp44/42 MAPKおよびAktシグナル伝達経路に作用することでマクロファージによる炎症反応を遺伝子レベルから適切に調整し、過剰な炎症誘発性サイトカインの産生量を大きく抑えることを発見しました。 

COVID-19重症化リスクが高い基礎疾患がある方や高齢者にとってETAS®が役立つ可能性が示されました。 

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PubMed Link: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34684771/ 
杏林大学HP: https://www.kyorin-u.ac.jp/